2019年09月08日

「海は甦える(第一部~第五部)」(江藤淳)

【中古】 海は甦える(第5部) 文春文庫/江藤淳(著者) 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店
【中古】 海は甦える(第5部) 文春文庫/江藤淳(著者) 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店


1986年第一部発行
「海は甦える(1-5)」(江藤淳)。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167366025

山本権兵衛の伝記小説。

明治時代の海軍を担ったといっても
過言ではありません。

生い立ちから第一次山本内閣総辞職までが
書かれていいます。

1-3部が
生い立ちから山本内閣成立まで。

4-5部は.
ほとんどシーメンス事件がらみ。

5では
内閣総辞職までの国会でのやり取りが
詳細に書かれています。

伝記小説としては
3部までが読んでいて楽しいですね。

4-5部は
苦悩に満ちた山本が書かれています。


政変がらみもあり、
元帥にはなれず、予備役となっています。

また元老にもなりませんでした。


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2019年08月28日

「世界史を大きく動かした植物」( 稲垣 栄洋)

世界史を大きく動かした植物 [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス
世界史を大きく動かした植物 [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス

2018年7月発行
「世界史を大きく動かした植物」( 稲垣 栄洋)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84085-7

14種の植物が取り上げられています。

主要穀物・作物・果樹となっている植物が大部分です。
他にはサクラとチューリップ。

原産地から始まり、
世界に伝搬した経緯などがよくわかります。

トウモロコシ、トウガラシ、ジャガイモ、南京、など、
中国・東南アジアから来たような名前のものがよくあります。

実際には
原産地ははるかかなたですね。
posted by mulberry at 08:25| 東京 ☔| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年08月17日

夏の騎士( 百田 尚樹)

夏の騎士 [ 百田 尚樹 ] - 楽天ブックス
夏の騎士 [ 百田 尚樹 ] - 楽天ブックス


2019年7月発行
夏の騎士(百田尚樹)。

https://www.shinchosha.co.jp/book/336414/

43歳の男の31年前のひと夏の話し。
つまり12歳の男の子の話し。


主人公は
男友達2人と3人で騎士団を結成。

守るべきレディはクラスの人気者女性。

彼らの活動の中で、
殺人事件、模擬試験、演劇の配役などがからみあい、
物語は進んでいきます。

前半は
読んでいてやや退屈な感じもしないでもないですが、
段々引き込まれていきます。

最後は
やはりそうだったかでしたね。
posted by mulberry at 15:48| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年08月11日

「観光亡国論」( アレックス・カー、清野 由美)

観光亡国論 (中公新書ラクレ) [ アレックス・カー;清野 由美 ] - 楽天ブックス
観光亡国論 (中公新書ラクレ) [ アレックス・カー;清野 由美 ] - 楽天ブックス

2019年3月発行
「観光亡国論」(アレックス・カー、清野由美)
http://www.chuko.co.jp/laclef/2019/03/150650.html

著者は、観光にかかわり観光を肯定しつつも、
現状の日本の観光に批判をくわえています。

それでこのタイトルなのでしょう。

これからの観光で目指すものは
質を求めるクオリティ・ツーリズム、
「分別」のあるゾーニング、
適切なマネージメントとコントロール
という主張です。

章立てでは
宿泊、オーバーキャパ、交通・公共工事、
マナー、分荷、理念などが論じられています。

一律の規制や撮影禁止には異をとなえます。
規制には例外を設ける工夫も。

交通の不便さが観光に有利に働くことも
実例を設けて説明しています。

クオリティ・ツーリズムでは、
必ずしも高級化をとなえていません。
複数の選択肢があるべきだと。

大型観光と小型観光では
落ちるお金で具体的に小型観光のメリットをあげています。

目からうろこまではいかないかもしれませんが、
参考となることでしょう。



posted by mulberry at 16:09| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年07月08日

「騎士団長殺し」(村上春樹)

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) (新潮文庫) [ 村上 春樹 ] - 楽天ブックス
騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) (新潮文庫) [ 村上 春樹 ] - 楽天ブックス


2017年発行、
「騎士団長殺し(2巻)」(村上春樹)。

僕は2019年発行の文庫本(4巻)で。
https://www.shinchosha.co.jp/harukimurakami/

主人公は肖像画家(私)。

離婚したあと、
国内の長い旅をしたあと、友人の親の家を借りることに。

騎士団長殺しは
借りた家の屋根裏から見つけた絵のタイトル。

もともとそこに住んでいた画家が描いたもの。

近隣の人たち(別荘地なので、見えていても、遠い)、
がかかわりながら話は進みます。

空想的な場面(現実にありえない場面)もあります。

読んでいて引き込まれますが、
作品のつくりとしては僕はあまり好きではないです。

まあ、
最後はハッピーエンドでしたね。


章ごとのテーマは
その章の本文から取られていることが多いです。

最後に
プロローグをもう一度読み返しましょう。

いつになったら描けるのかな?



posted by mulberry at 07:27| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年06月20日

「イネという不思議な植物」 ( 稲垣 栄洋)

イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書 324) [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス
イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書 324) [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス

2019年4月発行、
「イネという不思議な植物」( 稲垣 栄洋)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480683502/


本書では
米、植物としてのイネ、田んぼ、米と歴史、米と日本人という観点で
章が区切られています。

2章は
植物としてのイネ。

イネ科のこと、勉強になります。
posted by mulberry at 10:08| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年06月14日

「離島と法」(榎澤幸広)

離島と法 伊豆諸島・小笠原諸島から憲法問題を考える [ 榎澤 幸広 ] - 楽天ブックス
離島と法 伊豆諸島・小笠原諸島から憲法問題を考える [ 榎澤 幸広 ] - 楽天ブックス

2018年発行、
「離島と法」(榎澤幸広)

https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-03932-3&q=search&genre=&author=&bookname=&keyword=%97%a3%93%87%82%c6%96%40&y1=&m1=&y2=&m2=&base=search

サブタイトルは、
「伊豆諸島・小笠原諸島から憲法問題を考える 」。

つまり題材は
伊豆諸島と小笠原諸島の事例。

「基本的人権は日本にいるすべての人びとに保障されているが、
 離島にかかわる法は島民の人権を保障するものとなっているのか。
 1946~79年の間に生じた事例解析から人権保障と法のありかたを
 再検討・再構築していく。」

題材は
伊豆大島独立構想、八丈小島の村民総会、青ヶ島の事例、
八丈小島全村民引揚、小笠原村政審議会など。


東京の島の特殊な事情が分かります。


小笠原は1968/6/26返還後、
小笠原村が発足。

返還後10年程度、
小笠原村政審議会がおかれました。

きちんとした村政の確立は、
1979年4月からです。

posted by mulberry at 09:30| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年06月13日

「戦中派の死生観」 ( 吉田 満)

戦中派の死生観 (文春学藝ライブラリー) [ 吉田 満 ] - 楽天ブックス
戦中派の死生観 (文春学藝ライブラリー) [ 吉田 満 ] - 楽天ブックス

2015年発行
戦中派の死生観 ( 吉田 満)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784168130519

吉田満氏は
「戦艦大和ノ最期」の著者です。
http://ogasawara-mulberry.seesaa.net/article/459949455.html

大和乗務員として特攻経験から生き残り、
戦後は銀行員として暮らしつつ、作家活動もしていました。

個々の作品は
生前に書かれたエッセーや評論をまとめたものです。


戦中派、しかも極限に生き延びた人物の言葉は
一つ一つがとても重いものです。

日本は
戦後の方向性をきちんと出していないと著者は言います。

「戦後の日本は
アイデンティティーを出発にあたって軽視した。」
その確立が必要と語ります。

彼がそう書いてから、既に40年を経ています。

僕らは
きちんとしたアイデンティティーを作れたのか?


posted by mulberry at 15:29| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年05月13日

「石橋莞爾の世界戦略構想」(川田稔)

石原莞爾の世界戦略構想 (祥伝社新書) [ 川田稔 ] - 楽天ブックス
石原莞爾の世界戦略構想 (祥伝社新書) [ 川田稔 ] - 楽天ブックス


2016年4月発行、
「石橋莞爾の世界戦略構想」(川田稔)
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396114602

満州事変の首謀者、石橋莞爾。

のち、
陸軍中央部で影響力を行使。

しかし、
太平挑戦争前には軍部から失脚、予備役となりました。


石原の戦略構想には
世界最終戦争があります。

いくつか条件が整えば、
日米が決戦戦争をするというものでした。


太平洋戦争は
石原が満蒙領有から想定していた日米持久戦争の範疇。

まだ準決勝あたりでした。


日中戦争は
不拡大方針を取っていた石橋。

そのころ、
軍部中枢から失脚します。


世界情勢をきちんと見極めていたように
見える部分も多い石原です。

軍部中枢にずっといれば、
歴史も変わっていたかもしれないと思う読後感でした。
posted by mulberry at 11:27| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年05月07日

「世界のエリートが学んでいる教養としての哲学」( 小川 仁志)

世界のエリートが学んでいる教養としての哲学 (PHP文庫) [ 小川 仁志 ] - 楽天ブックス
世界のエリートが学んでいる教養としての哲学 (PHP文庫) [ 小川 仁志 ] - 楽天ブックス

文庫本は2018年6月発行、
「世界のエリートが学んでいる教養としての哲学」(小川 仁志)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76835-9

タイトルにひかれて読んでみました。

かみ砕いているはずですが、
やはりスラスラ読んでも頭に入りませんね。

本書は
複数の視点で全体像を客観的につかむよう書かれています。

章(ツール)は
歴史、思考、古典、名言、関連知識、
人物、用語となっています。


さてもう一回読むとします。
posted by mulberry at 07:41| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年05月06日

「眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話」(稲垣栄洋)

眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話 色仕掛け、数学の応用など 植物のすごい戦略を解明! [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス
眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話 色仕掛け、数学の応用など 植物のすごい戦略を解明! [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス


2019年4月発行、
「眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話」
https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b439530.html

植物の蘊蓄(ネタ)55。

1つのテーマは
2ページでまとめられています。

右ページに説明、左ページが図解です。

図解があることで、
説明がより具体的になります。

こういうネタは、
ガイドさんの解説の中で、
役立つこともあろうかと思いますよ。


posted by mulberry at 10:04| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

「自衛隊防災BOOK」

自衛隊防災BOOK [ 自衛隊/防衛省 ] - 楽天ブックス
自衛隊防災BOOK [ 自衛隊/防衛省 ] - 楽天ブックス


2018年8月発行、「自衛隊防災BOOK」
https://magazineworld.jp/books/paper/3010/

この本は読む人のライフスタイルで
役立ち感が違いますね。

都会派の人、若い学生・生徒さんにおすすめ。

アウトドア系の人は
わりと知っていることが多いかと思います。

知ってることと、できることはまた別ですけど。

そういう意味で、
防災対策の復習にもなるかと思います。

湧水が飲めるかどうかの確認は
コケの有無だそうです。





posted by mulberry at 08:06| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年04月25日

「ペリーとともに」(フレデリック・トラウトマン)

ペリーとともに 画家ハイネがみた幕末と日本人 [ フレデリック、トラウトマン ] - 楽天ブックス
ペリーとともに 画家ハイネがみた幕末と日本人 [ フレデリック、トラウトマン ] - 楽天ブックス


2018年7月発行、
「ペリーとともに」(フレデリック・トラウトマン)
https://31shobo.com/2018/04/18002-2/

原題は
「With Perry to Japan」

とともには、
画家のウィリアム・ハイネのこと。

ハイネは
ペリーの日本遠征に随行しました。

本書は
ハイネのドイツ語手記を、
著者がその主要な部分を英訳したのです。

アメリカを経つところから、
日本を去るまでが書かれています。

ハイネの絵も挿絵として少しあります。


4章は
小笠原諸島訪問の様子です。

ハイネは小笠原の自然に
かなり興味をひいたようです。

滞在中に
ノブタ・ノヤギを銃で獲ったことが書かれています。
posted by mulberry at 09:51| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年04月23日

「世界遺産を問い直す」(吉田正人)

世界遺産を問い直す (ヤマケイ新書) [ 吉田正人 ] - 楽天ブックス
世界遺産を問い直す (ヤマケイ新書) [ 吉田正人 ] - 楽天ブックス


2018年3月発行、
「世界遺産を問い直す」(吉田正人)
https://www.yamakei.co.jp/products/2818510500.html

このタイトルは
「自然保護を問いなおす」を思い出させます。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480056689/

著者は
小笠原諸島世界自然遺産科学委員会委員にもなっています。


自然遺産地域は
文化と密接に関わりがあるところもあります。

日本はほぼみなそうです。

第1章では
そういったことも、問題提起しています。


具体的に取り上げているのは日本国内。

4ヵ所の自然遺産地域、2ヵ所の文化遺産(富士山・紀伊山地)、
および今後遺産になるであろう琉球諸島。

それぞれの特徴、経緯、問題点などが
コンパクトにまとめられています。、

posted by mulberry at 11:49| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年04月07日

「ある町の高い煙突」(新田次郎)

ある町の高い煙突 (文春文庫) [ 新田 次郎 ] - 楽天ブックス
ある町の高い煙突 (文春文庫) [ 新田 次郎 ] - 楽天ブックス



「ある町の高い煙突」(新田次郎)。
単行本は1969年発行。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167910365


茨城県の日立鉱山がモデル。

2019年6月、映画化されます。
http://www.takaientotsu.jp/


鉱山からの煙害に立ち上がる人物を中心にして、
話は進みます。

損害の補償問題で奔走しつつ、
煙害の解決にも踏み込んでいきます。

紆余曲折の結果
煙害を防ぐ大煙突ができあがります。

鉱山で初めのころに出会った、
スェーデン人技師との再会もあります。

主人公が愛する女性も2人。
こちらは映画でどう描くのかしら?


posted by mulberry at 16:40| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

「植物はなぜ動かないのか」( 稲垣栄洋)

植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) [ 稲垣栄洋 ] - 楽天ブックス
植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) [ 稲垣栄洋 ] - 楽天ブックス


「植物はなぜ動かないのか」( 稲垣栄洋)
2016年発行。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480689573/

本書は
植物の強さとは何かというテーマです。

弱くて強いが、
植物の姿。

中高生・学生向けに書かれています。

植物の生き残り戦略が、
生命誕生から単子葉植物までにいたる進化とからめながら
書かれています。

キーワードは
「固着性」と「可塑性」
「ナンバー1」であり「オンリー1」
「逆境×変化×多様性」

posted by mulberry at 09:28| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年03月09日

「ハーバード日本史教室」(佐藤智恵)

【中古】 ハーバード日本史教室 中公新書ラクレ599/佐藤智恵(著者),アンドルー・ゴードン(著者),デビッド・ハウエル(著者),アルバート・クレイグ(著者),イアン・ジャレッ 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店
【中古】 ハーバード日本史教室 中公新書ラクレ599/佐藤智恵(著者),アンドルー・ゴードン(著者),デビッド・ハウエル(著者),アルバート・クレイグ(著者),イアン・ジャレッ 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店

「ハーバード日本史教室」(佐藤智恵)
2017年発行。

http://www.chuko.co.jp/laclef/2017/10/150599.html

著者による
10人の教授へのインタビュー。

ジャンルは様々。

日本史、環境史、社会科学、経営史、、マネジメント、
人類学、日米関係史、経済学など。

いずれの教授も日本びいきの人たち。

そういう意味では
褒め殺しの部分もあるのかなと思いましたけど・・

彼らがどういう視点で日本を褒めているか、
そこに着目することが重要です。

日本人として
読んで損はないと思います。

日本にいること、日本人であること、
誇りに思いましょう。
posted by mulberry at 11:24| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年01月29日

「夢を見た海賊」(なだいなだ)

夢をみた海賊―間切りの孫二郎とそのクルーの物語 (ちくま文庫)
夢をみた海賊―間切りの孫二郎とそのクルーの物語 (ちくま文庫)


1978年6月発行(文庫本は1989年7月)
「夢をみた海賊」(なだいなだ)。


2つの物語が合体した内容と
なっています。

小笠原がからんでいるのは
前半部分。

主人公の孫二郎が
嶋谷市左衛門に弟子入りし、小笠原を探検する部分です。

その後は日本を飛び出し、
上下区別のない島、リベルタリヤ(マダガスカルのどこか)を目指す物語。

しかしリベルタリヤを滅んでいました。

孫二郎の結末は?で終わり。


嶋谷の小笠原探検は1675年。
時代は17世紀後半です。

帆船時代の冒険物語です。


本書に書かれていますが
帆船時代の向かい風へ進み方を間切りといいます。

それが
「まぎれる」(集団に紛れるなどの使い方)になったとか?
posted by mulberry at 13:32| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年12月15日

「長崎海軍伝習所」(藤井哲博)

【ポイント 10倍】【中古】長崎海軍伝習所 十九世紀東西文化の接点 /中央公論新社/藤井哲博 (新書)【年末 セール SALE 対象商品】 - VALUE BOOKS
【ポイント 10倍】【中古】長崎海軍伝習所 十九世紀東西文化の接点 /中央公論新社/藤井哲博 (新書)【年末 セール SALE 対象商品】 - VALUE BOOKS

1991年発行
長崎海軍伝習所(藤井哲博)。
https://www.amazon.co.jp/長崎海軍伝習所―十九世紀東西文化の接点-中公新書-藤井-哲博/dp/4121010248


江戸幕府が設立した長崎海軍伝習所の経緯が
まとめられています。

国交があり出島を拠点としていたオランダ人が
講師になっていました。

日本との風習の違いなども
浮き彫りにされています。

オランダ教師団長2人の性格の違いが
それぞれの教育にも影響が出ていた様子も分かります。

勝麟太郎(勝海舟)は
落ちこぼれのようでした。

咸臨丸でアメリカや小笠原に航海した小野友五郎は
かなり優秀だったようです。

このころの幕府軍艦
観光丸、咸臨丸、朝暘丸など、みなオランダからの船でした。
posted by mulberry at 09:53| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年12月13日

日本国紀(百田尚樹)

日本国紀 [ 百田尚樹 ] - 楽天ブックス
日本国紀 [ 百田尚樹 ] - 楽天ブックス

2018年11月発行
日本国紀(百田尚樹)
https://www.gentosha.co.jp/book/b12056.html

帯には
「日本通史の決定版!」とあります。

本文は500ページの及びますが、
古代から江戸時代と、幕末から平成までが同じくらいの分量です。

幕末から平成にかけて
より力が入っているといえるのでしょう。

いくつかのできごとや人物に関して
かなり厳しい表現も見られます。

韓国併合、幣原喜重郎、言霊主義、
GHQによるWGIP、朝日新聞などなど。

そのあたりで
眉をひそめる人もきっといるんだろうなと感じました。

異論を唱える人もあることでしょう。


小説家である百田氏が書いた日本の通史、
500ページでもスラスラ読めました。


小笠原に住む僕にとって、
特筆すべきは260-261ページ水野忠徳です。

小笠原諸島の領有のことが
きちんと書かれています。



posted by mulberry at 14:47| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする