2019年08月17日

夏の騎士( 百田 尚樹)

夏の騎士 [ 百田 尚樹 ] - 楽天ブックス
夏の騎士 [ 百田 尚樹 ] - 楽天ブックス


2019年7月発行
夏の騎士(百田尚樹)。

https://www.shinchosha.co.jp/book/336414/

43歳の男の31年前のひと夏の話し。
つまり12歳の男の子の話し。


主人公は
男友達2人と3人で騎士団を結成。

守るべきレディはクラスの人気者女性。

彼らの活動の中で、
殺人事件、模擬試験、演劇の配役などがからみあい、
物語は進んでいきます。

前半は
読んでいてやや退屈な感じもしないでもないですが、
段々引き込まれていきます。

最後は
やはりそうだったかでしたね。
posted by mulberry at 15:48| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年08月11日

「観光亡国論」( アレックス・カー、清野 由美)

観光亡国論 (中公新書ラクレ) [ アレックス・カー;清野 由美 ] - 楽天ブックス
観光亡国論 (中公新書ラクレ) [ アレックス・カー;清野 由美 ] - 楽天ブックス

2019年3月発行
「観光亡国論」(アレックス・カー、清野由美)
http://www.chuko.co.jp/laclef/2019/03/150650.html

著者は、観光にかかわり観光を肯定しつつも、
現状の日本の観光に批判をくわえています。

それでこのタイトルなのでしょう。

これからの観光で目指すものは
質を求めるクオリティ・ツーリズム、
「分別」のあるゾーニング、
適切なマネージメントとコントロール
という主張です。

章立てでは
宿泊、オーバーキャパ、交通・公共工事、
マナー、分荷、理念などが論じられています。

一律の規制や撮影禁止には異をとなえます。
規制には例外を設ける工夫も。

交通の不便さが観光に有利に働くことも
実例を設けて説明しています。

クオリティ・ツーリズムでは、
必ずしも高級化をとなえていません。
複数の選択肢があるべきだと。

大型観光と小型観光では
落ちるお金で具体的に小型観光のメリットをあげています。

目からうろこまではいかないかもしれませんが、
参考となることでしょう。



posted by mulberry at 16:09| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年07月08日

「騎士団長殺し」(村上春樹)

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) (新潮文庫) [ 村上 春樹 ] - 楽天ブックス
騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) (新潮文庫) [ 村上 春樹 ] - 楽天ブックス


2017年発行、
「騎士団長殺し(2巻)」(村上春樹)。

僕は2019年発行の文庫本(4巻)で。
https://www.shinchosha.co.jp/harukimurakami/

主人公は肖像画家(私)。

離婚したあと、
国内の長い旅をしたあと、友人の親の家を借りることに。

騎士団長殺しは
借りた家の屋根裏から見つけた絵のタイトル。

もともとそこに住んでいた画家が描いたもの。

近隣の人たち(別荘地なので、見えていても、遠い)、
がかかわりながら話は進みます。

空想的な場面(現実にありえない場面)もあります。

読んでいて引き込まれますが、
作品のつくりとしては僕はあまり好きではないです。

まあ、
最後はハッピーエンドでしたね。


章ごとのテーマは
その章の本文から取られていることが多いです。

最後に
プロローグをもう一度読み返しましょう。

いつになったら描けるのかな?



posted by mulberry at 07:27| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年06月20日

「イネという不思議な植物」 ( 稲垣 栄洋)

イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書 324) [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス
イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書 324) [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス

2019年4月発行、
「イネという不思議な植物」( 稲垣 栄洋)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480683502/


本書では
米、植物としてのイネ、田んぼ、米と歴史、米と日本人という観点で
章が区切られています。

2章は
植物としてのイネ。

イネ科のこと、勉強になります。
posted by mulberry at 10:08| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年06月13日

「戦中派の死生観」 ( 吉田 満)

戦中派の死生観 (文春学藝ライブラリー) [ 吉田 満 ] - 楽天ブックス
戦中派の死生観 (文春学藝ライブラリー) [ 吉田 満 ] - 楽天ブックス

2015年発行
戦中派の死生観 ( 吉田 満)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784168130519

吉田満氏は
「戦艦大和ノ最期」の著者です。
http://ogasawara-mulberry.seesaa.net/article/459949455.html

大和乗務員として特攻経験から生き残り、
戦後は銀行員として暮らしつつ、作家活動もしていました。

個々の作品は
生前に書かれたエッセーや評論をまとめたものです。


戦中派、しかも極限に生き延びた人物の言葉は
一つ一つがとても重いものです。

日本は
戦後の方向性をきちんと出していないと著者は言います。

「戦後の日本は
アイデンティティーを出発にあたって軽視した。」
その確立が必要と語ります。

彼がそう書いてから、既に40年を経ています。

僕らは
きちんとしたアイデンティティーを作れたのか?


posted by mulberry at 15:29| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年05月13日

「石橋莞爾の世界戦略構想」(川田稔)

石原莞爾の世界戦略構想 (祥伝社新書) [ 川田稔 ] - 楽天ブックス
石原莞爾の世界戦略構想 (祥伝社新書) [ 川田稔 ] - 楽天ブックス


2016年4月発行、
「石橋莞爾の世界戦略構想」(川田稔)
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396114602

満州事変の首謀者、石橋莞爾。

のち、
陸軍中央部で影響力を行使。

しかし、
太平挑戦争前には軍部から失脚、予備役となりました。


石原の戦略構想には
世界最終戦争があります。

いくつか条件が整えば、
日米が決戦戦争をするというものでした。


太平洋戦争は
石原が満蒙領有から想定していた日米持久戦争の範疇。

まだ準決勝あたりでした。


日中戦争は
不拡大方針を取っていた石橋。

そのころ、
軍部中枢から失脚します。


世界情勢をきちんと見極めていたように
見える部分も多い石原です。

軍部中枢にずっといれば、
歴史も変わっていたかもしれないと思う読後感でした。
posted by mulberry at 11:27| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年05月07日

「世界のエリートが学んでいる教養としての哲学」( 小川 仁志)

世界のエリートが学んでいる教養としての哲学 (PHP文庫) [ 小川 仁志 ] - 楽天ブックス
世界のエリートが学んでいる教養としての哲学 (PHP文庫) [ 小川 仁志 ] - 楽天ブックス

文庫本は2018年6月発行、
「世界のエリートが学んでいる教養としての哲学」(小川 仁志)
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76835-9

タイトルにひかれて読んでみました。

かみ砕いているはずですが、
やはりスラスラ読んでも頭に入りませんね。

本書は
複数の視点で全体像を客観的につかむよう書かれています。

章(ツール)は
歴史、思考、古典、名言、関連知識、
人物、用語となっています。


さてもう一回読むとします。
posted by mulberry at 07:41| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年05月06日

「眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話」(稲垣栄洋)

眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話 色仕掛け、数学の応用など 植物のすごい戦略を解明! [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス
眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話 色仕掛け、数学の応用など 植物のすごい戦略を解明! [ 稲垣 栄洋 ] - 楽天ブックス


2019年4月発行、
「眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話」
https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b439530.html

植物の蘊蓄(ネタ)55。

1つのテーマは
2ページでまとめられています。

右ページに説明、左ページが図解です。

図解があることで、
説明がより具体的になります。

こういうネタは、
ガイドさんの解説の中で、
役立つこともあろうかと思いますよ。


posted by mulberry at 10:04| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

「自衛隊防災BOOK」

自衛隊防災BOOK [ 自衛隊/防衛省 ] - 楽天ブックス
自衛隊防災BOOK [ 自衛隊/防衛省 ] - 楽天ブックス


2018年8月発行、「自衛隊防災BOOK」
https://magazineworld.jp/books/paper/3010/

この本は読む人のライフスタイルで
役立ち感が違いますね。

都会派の人、若い学生・生徒さんにおすすめ。

アウトドア系の人は
わりと知っていることが多いかと思います。

知ってることと、できることはまた別ですけど。

そういう意味で、
防災対策の復習にもなるかと思います。

湧水が飲めるかどうかの確認は
コケの有無だそうです。





posted by mulberry at 08:06| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年04月23日

「世界遺産を問い直す」(吉田正人)

世界遺産を問い直す (ヤマケイ新書) [ 吉田正人 ] - 楽天ブックス
世界遺産を問い直す (ヤマケイ新書) [ 吉田正人 ] - 楽天ブックス


2018年3月発行、
「世界遺産を問い直す」(吉田正人)
https://www.yamakei.co.jp/products/2818510500.html

このタイトルは
「自然保護を問いなおす」を思い出させます。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480056689/

著者は
小笠原諸島世界自然遺産科学委員会委員にもなっています。


自然遺産地域は
文化と密接に関わりがあるところもあります。

日本はほぼみなそうです。

第1章では
そういったことも、問題提起しています。


具体的に取り上げているのは日本国内。

4ヵ所の自然遺産地域、2ヵ所の文化遺産(富士山・紀伊山地)、
および今後遺産になるであろう琉球諸島。

それぞれの特徴、経緯、問題点などが
コンパクトにまとめられています。、

posted by mulberry at 11:49| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年04月07日

「ある町の高い煙突」(新田次郎)

ある町の高い煙突 (文春文庫) [ 新田 次郎 ] - 楽天ブックス
ある町の高い煙突 (文春文庫) [ 新田 次郎 ] - 楽天ブックス



「ある町の高い煙突」(新田次郎)。
単行本は1969年発行。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167910365


茨城県の日立鉱山がモデル。

2019年6月、映画化されます。
http://www.takaientotsu.jp/


鉱山からの煙害に立ち上がる人物を中心にして、
話は進みます。

損害の補償問題で奔走しつつ、
煙害の解決にも踏み込んでいきます。

紆余曲折の結果
煙害を防ぐ大煙突ができあがります。

鉱山で初めのころに出会った、
スェーデン人技師との再会もあります。

主人公が愛する女性も2人。
こちらは映画でどう描くのかしら?


posted by mulberry at 16:40| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

「植物はなぜ動かないのか」( 稲垣栄洋)

植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) [ 稲垣栄洋 ] - 楽天ブックス
植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書) [ 稲垣栄洋 ] - 楽天ブックス


「植物はなぜ動かないのか」( 稲垣栄洋)
2016年発行。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480689573/

本書は
植物の強さとは何かというテーマです。

弱くて強いが、
植物の姿。

中高生・学生向けに書かれています。

植物の生き残り戦略が、
生命誕生から単子葉植物までにいたる進化とからめながら
書かれています。

キーワードは
「固着性」と「可塑性」
「ナンバー1」であり「オンリー1」
「逆境×変化×多様性」

posted by mulberry at 09:28| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2019年03月09日

「ハーバード日本史教室」(佐藤智恵)

【中古】 ハーバード日本史教室 中公新書ラクレ599/佐藤智恵(著者),アンドルー・ゴードン(著者),デビッド・ハウエル(著者),アルバート・クレイグ(著者),イアン・ジャレッ 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店
【中古】 ハーバード日本史教室 中公新書ラクレ599/佐藤智恵(著者),アンドルー・ゴードン(著者),デビッド・ハウエル(著者),アルバート・クレイグ(著者),イアン・ジャレッ 【中古】afb - ブックオフオンライン楽天市場店

「ハーバード日本史教室」(佐藤智恵)
2017年発行。

http://www.chuko.co.jp/laclef/2017/10/150599.html

著者による
10人の教授へのインタビュー。

ジャンルは様々。

日本史、環境史、社会科学、経営史、、マネジメント、
人類学、日米関係史、経済学など。

いずれの教授も日本びいきの人たち。

そういう意味では
褒め殺しの部分もあるのかなと思いましたけど・・

彼らがどういう視点で日本を褒めているか、
そこに着目することが重要です。

日本人として
読んで損はないと思います。

日本にいること、日本人であること、
誇りに思いましょう。
posted by mulberry at 11:24| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年12月15日

「長崎海軍伝習所」(藤井哲博)

【ポイント 10倍】【中古】長崎海軍伝習所 十九世紀東西文化の接点 /中央公論新社/藤井哲博 (新書)【年末 セール SALE 対象商品】 - VALUE BOOKS
【ポイント 10倍】【中古】長崎海軍伝習所 十九世紀東西文化の接点 /中央公論新社/藤井哲博 (新書)【年末 セール SALE 対象商品】 - VALUE BOOKS

1991年発行
長崎海軍伝習所(藤井哲博)。
https://www.amazon.co.jp/長崎海軍伝習所―十九世紀東西文化の接点-中公新書-藤井-哲博/dp/4121010248


江戸幕府が設立した長崎海軍伝習所の経緯が
まとめられています。

国交があり出島を拠点としていたオランダ人が
講師になっていました。

日本との風習の違いなども
浮き彫りにされています。

オランダ教師団長2人の性格の違いが
それぞれの教育にも影響が出ていた様子も分かります。

勝麟太郎(勝海舟)は
落ちこぼれのようでした。

咸臨丸でアメリカや小笠原に航海した小野友五郎は
かなり優秀だったようです。

このころの幕府軍艦
観光丸、咸臨丸、朝暘丸など、みなオランダからの船でした。
posted by mulberry at 09:53| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年12月13日

日本国紀(百田尚樹)

日本国紀 [ 百田尚樹 ] - 楽天ブックス
日本国紀 [ 百田尚樹 ] - 楽天ブックス

2018年11月発行
日本国紀(百田尚樹)
https://www.gentosha.co.jp/book/b12056.html

帯には
「日本通史の決定版!」とあります。

本文は500ページの及びますが、
古代から江戸時代と、幕末から平成までが同じくらいの分量です。

幕末から平成にかけて
より力が入っているといえるのでしょう。

いくつかのできごとや人物に関して
かなり厳しい表現も見られます。

韓国併合、幣原喜重郎、言霊主義、
GHQによるWGIP、朝日新聞などなど。

そのあたりで
眉をひそめる人もきっといるんだろうなと感じました。

異論を唱える人もあることでしょう。


小説家である百田氏が書いた日本の通史、
500ページでもスラスラ読めました。


小笠原に住む僕にとって、
特筆すべきは260-261ページ水野忠徳です。

小笠原諸島の領有のことが
きちんと書かれています。



posted by mulberry at 14:47| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

「小笠原が救った鳥」(有川美紀子)

小笠原が救った鳥 アカガシラカラスバトと777匹のネコ [ 有川美紀子 ] - 楽天ブックス
小笠原が救った鳥 アカガシラカラスバトと777匹のネコ [ 有川美紀子 ] - 楽天ブックス


2018年発行、
「小笠原が救った鳥」( 有川美紀子)
http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1806-8n.html


鳥とは
アカガシラカラスバトのこと(一部カツオドリも)。

2000年代はじめ頃は
50羽以下と言われていました。

僕は
その頃の調査でハトのヒナを見つけています。
それ自体が超レアでした。

現在は400頭以上はいるといわれています。

その復活物語です。
ネコの捕獲物語でもあるかと思います。

主役は
はじめから活動を続けた自然文化研究所の人たち。
脇役は協力した人たちでしょうか。

ハトにかかわっていた人たちは
懐かしい思いで読めると思います。


でも山のネコは
まだいなくなってはいません。

だからハトの数が増えていても、
手放しで喜ぶこともできません。

母島ではネコの捕獲は部分的です。
これも課題の1つです。

蛇口を締めるという意味で、
飼い猫からノラネコ・ノネコへのリスクはかなり下がっています。
posted by mulberry at 15:20| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年10月05日

「とめられなかった戦争」(加藤陽子)

とめられなかった戦争 (文春文庫) [ 加藤 陽子 ] - 楽天ブックス
とめられなかった戦争 (文春文庫) [ 加藤 陽子 ] - 楽天ブックス

「とめられなかった戦争」(加藤陽子)、
2017年2月文庫化発行。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167908003


NHK教育テレビ「さかのぼり日本史」の内容をもとにした
単行本「NHKさかのぼり日本史②昭和 とめられなかった戦争」の文庫化です。

ポイントは
満州事変1933、日中戦争1937、日米開戦1941、マリアナ沖海戦1944。

各ポイントを章に分けて解説。

第1章 敗戦への道――1944年(昭和19年)
第2章 日米開戦 決断と記憶――1941年(昭和16年)
第3章 日中戦争 長期化の誤算――1937年(昭和12年)
第4章 満州事変 暴走の原点――1933年(昭和8年)


良くも悪くも
日本はトップダウンでの決断ができない国家。

権威と実質的な権力が違う所にあります。


世界情勢の読み違い、ボタンの掛け違い、合議の弊害、テロの心配など
様々な積み重ねが敗戦に至ったのですね。
posted by mulberry at 08:08| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年09月27日

小笠原研究年報41

20180927105451169.jpg

2018年7月発行、
「小笠原研究年報41」(首都大学東京小笠原研究委員会)。

いつも首都大学から送付いただいています。
ありがとうございます。


41は
10編の研究報告・解説、3編の研究ノート。

僕は
ホラズミクチバ、米軍施政下の初等教育に特に興味を引きました。

ほかも含めて
ガイドのネタに役立っています。

http://www.tmu-ogasawara.jp/about_ogasawara_research.html


posted by mulberry at 10:55| 東京 ☔| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年09月22日

「戦争まで」(加藤陽子)

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗 [ 加藤陽子 ] - 楽天ブックス
戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗 [ 加藤陽子 ] - 楽天ブックス

2016年8月発行
「戦争まで」(加藤陽子)
サブタイトル
「歴史を決めた交渉と日本の失敗」
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255009407/


日本は太平洋戦争で負けました。

そこに至る過程で、
日本は世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われました。

満州事変後の「リットン報告書」をめぐる交渉、
日独伊三国同盟、太平洋戦争前の日米交渉です。

この3つの交渉について生徒に講義したものが
まとめられています。

「世界の道」を問われた日本は
結局、「我が道」をいってしまい、自滅しました。

交渉には、国内事情、国際情勢、与論、
それぞれがからみ、難しい面だらけ。

相手のある交渉ごと、妥協も必要。

この頃は
頻繁にテロ・暗殺も起きています。


施策決定のプロセスも
ボトムアップ型、トップダウン型あります。

戦前の日本のトップは天皇。

かなり冷静に情勢を判断されてましたが、
物言わぬ人であったため、必ずしも政策に反映されなかった。

日本は
官僚・軍部のボトムアップで失敗したともいえるかもしれません。
posted by mulberry at 13:42| 東京 ☁| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする

2018年08月26日

「その後」の廃城(今泉慎一)

天守台に観覧車が!?城郭が野球場に!?『その後』の廃城 (じっぴコンパクト新書) [ 今泉慎一 ] - 楽天ブックス
天守台に観覧車が!?城郭が野球場に!?『その後』の廃城 (じっぴコンパクト新書) [ 今泉慎一 ] - 楽天ブックス


2018年3月発行、
「その後」の廃城(今泉慎一)
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-00910-0


明治維新、廃藩置県となり
不要になった各地の城。

1873年には廃城令も出ました。

その後、
天守が残った城は現存天守十二城として知られています。

本書では4章立てで、
名城の思いがけないエピソード、現存十二天守のエピソード、
城の再利用、太平洋戦争に翻弄された名城など。

城それぞれ、いろいろエピソードがあるものです。
posted by mulberry at 15:56| 東京 ☀| Comment(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする