2019年07月20日

テリハボクの白い花

DSCN2688(1).jpg

DSCN2686(1).jpg

7/20  旧6/18  晴れ

海岸付近の樹木、
テリハボク(タマナ・フクギ科・広域分布種)。

白い花を
たくさんつけています。

ヒメツバキの花とサイズは似た感じですが、
テリハボクの方がより白いです。


花は白ですが
萼片もほぼ同じ色。

手前の大きめの4弁が花弁、
奥の大2弁・小2弁が萼片です。

おしべ多数、
めしべ1で、付け根の赤い子房がアクセントになっています。

ちっちゃなサクランボみたい。

posted by mulberry at 08:17| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年07月14日

似て非なるホソバクリハラン・ムニンサジラン

DSCN4317(1).jpg
ムニンサジラン


DSCN4328(1).jpg
ホソバクリハラン

DSCN4332(1).jpg
ホソバクリハラン胞子嚢群

DSCN4325(1).jpg
ムニンサジラン胞子嚢群


7/14  旧6/12  晴れ

ホソバクリハランとムニンサジラン、
どちらも固有種です。

ランといっても、シダですよ。


同じような場所で、
生えているところもあります。

一般的には
ホソバクリハランは岩上・樹上に着生、
ムニンサジランは岩上・地上に
着生していることが多いです。

葉の形は比較的似ていますが、
ムニンサジランは先が尖り、
ホソバクリハランは先がやや丸くなっています。

胞子嚢群つき方ははっきり違います。

ムニンサジランは線形、
ホソバクリハランは円形です。

posted by mulberry at 08:03| 東京 ☔| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年07月13日

黄花が目立つゴールデンシャワー花

DSCN2647(1).jpg


DSCN2644(1).jpg


7/13   旧6/11  曇り

人家まわりで
大きく育ったナンバンサイカチ(ゴールデンシャワー・マメ科・外来種)。


花をつけると、
黄花がよく目立ちます。

地面にも
落ちた黄色の花弁が広がります。

本種はマメ科ですが、
花は普通に5つの花弁が広がるタイプ。

1つの花は
5弁、おしべ10、めしべ1。

おしべ10は、
長3、短7に分かれています。


posted by mulberry at 08:24| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年07月11日

クロトンノキ(クロトン)雄花

DSCN2655(1).jpg

DSCN2657(1).jpg

近所にあるクロトン(トウダイグサ科・外来種)、
花をつけていました。

種名は
クロトンノキ・クロトン・ヘンヨウボクなどと言います。

雌雄同株ですが、
雄花・雌花は分かれています。

この写真は雄花です。

花序の先に複数の雄花。

目立つのは多数のおしべ、
後ろにそっくり返った花弁(5-6)です。


posted by mulberry at 09:14| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年07月07日

オガサワラグワの切株展示

DSCN2651.JPG


7/7  旧6/5  晴れ

オガグワの森の入口です。

大きなオガサワラグワ(クワ科・固有種)の切株があります。

どこからか出てきたものでしょうか?
重機がないと運べないサイズです。

ここは、
村役場がオガサワラグワ(クワ科・固有種)を植栽して
森づくりを始めた場所です。

まだ若い個体ばかりですので、
現時点ではあまり面白くはありません。

数十年後が楽しみです。


ちなみにうちの屋号・マルベリーは、
クワのことですからね。


posted by mulberry at 07:20| 東京 ☔| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月27日

トックリランの花

DSCN2573(1).jpg

DSCN2572(1).jpg


6/27  旧5/25  晴れ

トックリラン(キジカクシ科・外来種)の花が
咲いています。

他の場所にある個体も
花が咲いていました。


花序に
多くの白い小花がつきます。

花被片は6、おしべ6、めしべ1。


しかしトックリラン、
紛らわしい和名です。

幹がトックリ状なので、
これはよしとしましょう。

ランがいけませんね。

また見た目は、ヤシ科にも見えますが、
キジカクシ科です。

同じ科には
アオノリュウゼツラン、サイザルアサ、チトセランなどがあります。

posted by mulberry at 07:25| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月25日

6月下旬、ヒメツバキ、ところにより満開

DSCN2558.JPG


父島で、とても個体数の多い樹木、
ヒメツバキ(ツバキ科・固有種)。

5月ごろから少しずつ花が咲き始めて、
6月下旬、ところにより、満開です。

まだつぼみの所もあります。

小さな島の中、
同じ種でも、かなり花期にばらつきがあります。

花は乳白色、5弁、
おしべ多数、めしべ1です。

咲き始めすぐのおしべの先は
オレンジ色があざやかです。

posted by mulberry at 12:02| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

フェイジョア花

DSCN2539.JPG

6/25  旧5/13 晴れ

少し前、
フェイジョア(フトモモ科・外来種)の花が咲いていました。

今年は
花を1輪しか見なかったです。

生えている個体も、
1か所の1本しか知りません。

花はピンク色、5弁(4弁もまざる)で、
おしべ多数、めしべ1です。


posted by mulberry at 07:32| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月24日

保護増殖株、ヘラナレン花

DSCN2476.JPG

6/24  旧5/22  晴れ

保護増殖株のヘラナレン(キク科・固有種)、
花が咲いています。

父島では見られませんが、
母島に行けば、自生しているところがあります。

花期は普通11月頃のようですが、
保護増殖株はそれ以外の時期も、花をつけています。

花は白、
1つの頭花に5つの舌状花です。

キク科ですので、
5弁花ではありません。

舌状の部分と対になって
1つのおしべ・めしべがのびています

先端にめしべ、
軸のところにおしべがついています。
posted by mulberry at 17:54| 東京 ☔| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月20日

タコノキ雄花(雄株の花)

DSCN2546(1).jpg

DSCN2545(1).jpg


6/20  旧5/18  曇り

タコノキ(タコノキ科・固有種)は雌雄異株。

雄株が
穂状花序をのばして花をつけだしています。

花序を包んでいる総苞は
トウモロコシの皮のような色合いです。

雄株の花(雄花)は
おしべだけが多数ついています。

セイヨウミツバチが集まってきます。


posted by mulberry at 07:48| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月18日

ウコギ科・タイワンモミジ花

DSCN2432.JPG

6/18  旧5/16  曇り


住宅の生け垣になっている
タイワンモミジ(ウコギ科・外来種)。


ポリスキアス・フルティコサ(ポリシャス・フルテイコサ)、
島名・ハゴロモ。


小さな花をつけています。

雌雄異株か雌雄同株か
よくわかりません。

この花は
めしべが退化して雄花のように見えますが・・・。

5弁花、おしべ5、めしべ1。

posted by mulberry at 08:16| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月16日

オオバシマムラサキ花、短花柱タイプ

DSCN2478.JPG


6/16  旧5/14  雨

オオバシマムラサキ(シソ科・固有種)の花で、
短花柱タイプ。

おしべ4より短いめしべ1があります。

雌雄異株で
このタイプの花は、実質、雄花(雄株の花)です。

雄株はめしべがあって短花柱タイプと
めしべが退化してないタイプとがあります。

基本の花のつくりは
淡紅色4裂、おしべ4、めしべ1。

http://ogasawara-info.jp/pdf/isan/shiyu.pdf
posted by mulberry at 07:17| 東京 🌁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月15日

ノヤシ花

DSCN2481.JPG


6/15  旧5/13  曇り

ノヤシ(ヤシ科・固有種)の花です。

花序に小花がまとまってつきます。

本種は雌雄同株で、
花は雄花・雌花に分かれます。

資料によると、
3つの花が1つの花群となり、
中央が雌花、両側が雄花です。

花は花弁・萼片それぞれ3、おしべ6、めしべ1です。

雄花は
めしべが退化しているものと思われます。(要確認)


中央部写真の花は
3裂の柱頭が見えるので、雌花と思われます。


再度、
花・雌花の観察が必要です。
posted by mulberry at 07:44| 東京 ☔| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月12日

オガサワラアザミ、父島のわずかな自生地

DSCN2407(1).jpg


DSCN2408(1).jpg


6/12  旧5/10  雨

オガサワラアザミ(キク科・固有種)は
父島ではわずかに自生地がある程度です。

もともとヤギの食害の悪影響だと
言われています。
(クマネズミにも葉がやられるかも?)

集落近い浜場に
まとまった自生地があります。

ただし、磯伝いに行くので、
潮が引かないと、行くのは困難です。

花期になると、
たまに見に行きます。

今年も
5月初旬の大潮の干潮時に行ってきました。

年々、
数が減っているような気がしています。

モクマオウが成長して、
日陰になってきているせいかしら?
あるいはほかの影響か?

同じ場所に自生していたツルワダンも、
全く見つかりませんでした。

ちょっとまずいですね。
posted by mulberry at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月10日

シンノウヤシ、雌株の花(雌花)

DSCN2427(1).jpg

DSCN2428(1).jpg

6/10  旧5/8  曇り

雌雄異株のシンノウヤシ(ヤシ科・外来種)。
フェニックス・ロベレニー、ロベともいわれます。

雌株の花(雌花)です。

花序の先に
多くの雌花がついています。

のちに、果実となります。

雌花は
花被片でくるまれています。
(萼片・花弁とあわせて6か?)

花被片の隙間から
花柱・柱頭3がのびています。


街路樹として植えられている所では、
雌雄では雄株の方がかなり多いようです。
posted by mulberry at 07:59| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月09日

華やかなホウオウボク花

DSCN2401(1).jpg

DSCN2402(1).jpg

6/9  旧5/7  曇り

ホウオウボク(マメ科・外来種)が
花期となっています。

大柄な赤い花を多くつけて、
遠くからも目立ちます。

華やかです。

父島集落では
街路樹や植栽木がそこそこあります。

かなり大木になっているものは
より花が華やかに目立ちます。

1つの花は
花弁5、萼片5、おしべ10,めしべ1です。

赤い花ですが、
一定の率で、1弁に白っぽいのが混ざります。

本種は、のち大きめの種をつけますが、
野生化して広がってはいないようです。

posted by mulberry at 07:01| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月06日

オオバシマムラサキ、雄花と雌花

DSCN2354.JPG
雄花

DSCN2270.JPG
雌花

6/6  旧5/4  曇り

オオバシマムラサキ(シソ科・固有種)が
咲き始めています。

雌雄異株。

雄株の花(雄花)と雌株の花(雌花)は
おしべ・めしべを見ると違いが分かります。

基本の花のつくりは
淡紅色4裂、おしべ4、めしべ1。

雄花はおしべ4で、
めしべがないものと短いものの2タイプあります。

この写真は
めしべがないタイプです。

雌花は
めしべ1が長くのびています。

おしべ4もありますが、
雄花の花粉は発芽力がないようです。

http://ogasawara-info.jp/pdf/isan/shiyu.pdf



posted by mulberry at 07:45| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

シンノウヤシ(親王椰子)、雄株の花(雄花)

DSCN2338.JPG


6/4  旧5/2  曇り・ガス

シンノウヤシ(ヤシ科・外来種)、
父島では主に街路樹として植栽されています。

本種は雌雄異株。

花期を迎えると、雌雄の違いが判ります。

雄株の花(雄花)は
3弁花で、花弁先がとがっています。
3弁で、細めの三菱のマークのように見えます。

おしべ6、めしべなしです。


学名から、
フェニックス・ロベレニー、ロべとも言われています。

八丈島では
観葉植物用に栽培されています。

和名は
高岳親王にちなんでいるようです。

http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_085_51_52.pdf

だからシンノウヤシなのです。

posted by mulberry at 07:27| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月02日

小花がまとまるシマカナメモチ

DSCN2329.JPG


6/2  旧4/29  曇り

シマカナメモチ(バラ科・広域分布種)の花が
山地の各所で咲いています。

小笠原では
乾性低木林が広がる、父・兄島に分布。

バラ科の花ですが、
1つずつはとても小さい花です。

まとまって咲くので、
まとまりは直径5-10㎝ほどの円形に見えます。

1つの花は白花5弁。
おしべ20くらい、めしべ1(柱頭・花柱2)。

目を皿にして、よく観察してください。
posted by mulberry at 07:21| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2019年06月01日

浜辺でコマツヨイグサの花

DSCN2328.JPG


6/1  旧4/28  晴れ

コマツヨイグサ(アカバナ科・外来種)の花が
咲いています。

それほど大きくはありませんが、
黄色の花が目立ちます。

海岸の砂地や海岸に近い草地で
よく生えています。

南島でも
内陸部にかなり生えています。(除草対象種)



名前の通り、夜間に咲いていて、
翌日には、徐々にしぼんできます。

朝のうちだと、
まだ花弁が開いた状態のも見られます。

花の色も赤変していきます。

薄黄色の4弁花、
おしべ8、めしべ1(柱頭4裂)です。
posted by mulberry at 07:39| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする