2024年01月16日

1/16朝、曇り・・タツノツメガヤ

1/16(旧12/6)朝、曇り・19度の予報・・タツノツメガヤ

タツノツメガヤ、
小笠原で野生化している外来種の草本。

漢字では「竜の爪茅」と書くようだ。

竜の爪というのは穂の形からのようだ。

辰年にちなんだ植物として
テレビで紹介されていた。

これが外来種でなければ、
もっとウリになったのに、残念。


https://ogasawara-mulberry.seesaa.net/article/386999321.html
posted by mulberry at 07:13| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2021年06月05日

6/5朝、晴れ、ガス・・ホウオウボクの花

DSCN3211.JPG


6/5(旧4/25)朝、晴れ、ガス・29度の予報
・・ホウオウボクの花

集落内のメイン道路沿いの街路樹ホウオウボクが、
花盛りとなっています。

真っ赤な花で、
樹上は咲いている花、地上は落花でどちらも赤くなっています。

このホウオウボクは
かつてまちなみ景観事業で選定された樹種です。

ホウオウボクとテリハボクが選定されました。

10年以上たち、かなり木も大きく育ってきました。
花もよくつけるようになりました。

ただし、
近隣の方は落花のお掃除が大変だろうとは思います。

よろしくお願いします。
posted by mulberry at 07:19| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月27日

オキナワテイカカズラ花

DSCN5207(1).jpg


DSCN5212(1).jpg


DSCN5210(1).jpg


4/27  旧4/5 曇り

オキナワテイカカズラ(キョウチクトウ科・広域分布種)の花が
咲き始めました。

花冠は乳白色5裂で、
裂片は少しねじれ、プロペラのような形になっています。

おしべ・めしべはほとんど見えませんが、
筒部の中でおしべ5、めしべ1です。

葉はツヤツヤしていて、濃いめの緑です。



本種は
かつて固有種とされていた時期もありました。

のちに、テイカカズラと同種という見解になりました。

さらに、現在は、
オキナワテイカカズラと同じということになっています。


ちなみに
和名は漢字では沖縄定家葛です。

定家は藤原定家の定家です。

posted by mulberry at 07:28| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月26日

オガサワラクチナシ花

DSCN5199(1).jpg



DSCN5200(1).jpg



オガサワラクチナシの花

4月下旬になり、
オガサワラクチナシ(アカネ科・固有種)が開花しました。
まだほんの咲き始めです。

花は芳香があります。
盛りの時期にあると、周辺にも漂います。

花冠は白、5-7裂で、
裂片は平開し、よく目立っています。

花冠裂数は5-7とばらつきがありますが、
実際には6が普通です。

おしべは花冠裂数(5-7)と同じ、めしべは1(柱頭2裂)です。


花期が終わって、
幹と葉だけになると目立たない樹です。

葉は光沢があり、先端が少し尖っています。

葉に注目すれば、
樹種の特定がしやすいかと思います。

かつて、
花は香料に、果実は食用の黄色染料として利用されたそうです。

オガサワラクチナシ、
漢字で書くと、「小笠原梔子」です。
posted by mulberry at 08:06| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月24日

シロトベラ、雌株の花(雌花)

DSCN5184(1).jpg


DSCN5185(1).jpg


シロトベラ(トベラ科・固有種)は
雌雄異株。

花期を迎えています。

雌雄の花とも
基本の花のつくりは同じです。

花は乳白色5弁、おしべ5、めしべ1です。

ここで紹介するのは、
雌株の花(雌花)です。

雌花はめしべの子房がふくれていて、
おしべの葯が退化気味です。


小笠原でトベラ科植物は4種で
いずれも固有種。

父島列島ではそのうち3種があり、
本種、オオミトベラ、コバトベラです。

母島列島では2種で、
本種とハハジマトベラです。

名前が似ている海岸性のクサトベラは
クサトベラ科で、関係はありません。

posted by mulberry at 08:05| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月23日

赤い果実が鈴なりのジュズサンゴ(南島)

DSCN5135(1).jpg


DSCN5133(1).jpg


DSCN5131(1).jpg


南島西尾根南部で
爆発的に広がるジュズサンゴ(ヤマゴボウ科・外来種)

この広がりが
目立ってきたのは近年のことです。

もともとクサトベラの群生地で、
その下で密かに増やしつつあったのでしょう。

台風でクサトベラの葉が落ち、明るくなって、
一層、勢いがついているように感じます。


本種は
多年草ないしは小低木です。

南島の外来種草本はほとんど一年草なので、
抜かなくてもその年のうちに枯れます。

しかし、本種は多年草ないしは小低木で、
抜かない限りいつまでも出ています。

果実は小ぶり(直径5mm以下)な液果で
花序に鈴なりに大量につけます。

これが落ちて、斜面を転がって、
さらに分布を広げていきます。

困ったものです。

ちなみに、
小笠原には明治時代に入ったようです。

posted by mulberry at 08:59| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月21日

紅葉・落葉進むモモタマナ

DSCN5130.JPG


4/21  旧3/28  晴れ



モモタマナ(シクンシ科・広域分布種)、
紅葉・落葉がすすんでいます。

本種は
海岸性の落葉高木です。

落葉時期は個体差がありますが、
新葉と入れ替わるように落葉するものが多いです。


昨年10月末の台風では、
一度ほとんどの個体で落葉していました。

その後、
新葉を展開していました。

なので、
もう落葉しないかと思っていましたが、
紅葉・落葉しています。

ということで、
この一年で2回目の落葉のモモタマナです。


posted by mulberry at 07:33| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月19日

シマカモノハシ

DSCN5108(1).jpg


DSCN5109(1).jpg


シマカモノハシ(イネ科・固有種)、
父島と兄島に分布します。

両島とも、
開けた湿地のような所で生えています

岩場にも生えます。

父島では分布が限られていますが、
兄島では広範囲に見られます。

父島では東平にある湿地で生えていますが、
それ以外の場所が思い当たるところがありません。

花序の先は穂は
2つがくっついたようになっています。

それが
鴨の嘴(カモノハシ)の由来です。


この写真の穂からは
めしべの柱頭がのびています。




posted by mulberry at 09:53| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

崖地で逆さのタコノキ

DSCN5122(1).jpg


DSCN5120(1).jpg



4/19  旧3/27  曇り

崖地で、
逆さになって生えているタコノキ(タコノキ科・固有種)です。

遠くであまりはっきりとは見えないのですが、
幹が折れたわけでもないようです。

葉が青いので
枯れているわけではないですね。

支柱根は崖についていて、
幹は下向きにのびています。

もともとは
上向きに生えていたかと思います。

支柱根の一部が剥がれて、
重みで幹と葉が下向きになったのかと推定します。

仮に上向きだとしても、
こんな崖地でここまで育つなんてたくましいですね。

小笠原の固有種タコノキは
意外と旧斜面や岩場でも生えていたりします。

海辺から山頂まで全域に生えています。
posted by mulberry at 07:56| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月14日

イワザンショウ、雄株の花

DSCN5050.JPG

雌雄異株の
イワザンショウ(ヒレザンショウ・ミカン科・広域分布種)。

雄株の花(雄花)を見つけました。

ごくごくこぶりな花で、
目につく黄色ものはおしべの葯の部分です。

花には花弁はなく、
おしべが4-6程度あります。

めしべは退化しているようです。

山地の岩場で自生していますが、
父島では南部の方に多い印象があります。

本種には枝にとげがあるので、
触れたりするときには注意が必要です。


posted by mulberry at 15:43| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

映えるカエンボクの花

DSCN4908.JPG


コロナで暗い話題ばかりの中、
気分を変えるような明るい花を紹介します。

こういう花が咲くと、
ぱっと明るい雰囲気になりますね。

気分だけでも
少し明るくしましょうね。


華やかにオレンジの花をつけている
カエンボク(カンパヌラタ・ノウゼンカズラ科・外来種)です。

数は少ないですが、
集落には数か所に植わっています。

花は複数まとまっているので、
さらに大きく目立って見えます。

1つの花は5裂、
おしべ4とめしべ1は上向きにのびています。


posted by mulberry at 08:23| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月13日

鳥山のオガサワラグワ

DSCN5042(1).jpg
外観

DSCN5044(1).jpg
樹皮

DSCN5041(1).jpg
標識


4/13  旧3/21  曇り


鳥山山頂付近の
オガサワラグワ(クワ科・固有種)です。

幹の一部は枯れていますが、
上の方にのびている部分は元気そうでした。

近くにはシマグワ(外来種)もありました。

オガサワラグワとシマグワは
交雑することが知られています。

この個体は
純なオガサワラグワです。

過去の伐採と交雑により
父島では純な個体がかなり少ないです。

保護増殖事業として
クローン苗からの植栽なども行われています。
posted by mulberry at 07:53| 東京 ☔| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月12日

鳥山付近のウラジロコムラサキ

DSCN5021(1).jpg

DSCN5020(1).jpg


ウラジロウムラサキ(シソ科・固有種)の若木です。

鳥山付近、
岩場に近い草地にひっそりと出ていました。

本種は
父島と兄島だけにわずかに生えています。

ノヤギの食害を受けやすいようで、
父島は数えるほどしかありません。

ノヤギのいない兄島では
少し増えてきているようです。

この個体はまだ標識がついていないので、
環境省に要報告です。

ノヤギはこの辺にもいるので、
早めにネットなどで囲った方がいいですね。
posted by mulberry at 08:49| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月10日

雌雄異株シロテツの花

DSCN4933(1).jpg
雄花

DSCN4938(1).jpg
雌花

シロテツ(ミカン科・固有種)が
花期を迎えています。

雌雄異株です。

雄株の花(雄花)、雌株の花(雌花))は
基本の形は同じです。

ごく小ぶりな4弁の白花で、
おしべ4、めしべ1です。

違いが分かりやすのは
めしべの部分。

柱頭が出ているのが雌花です。

おしべの葯の分も違いがありますが、
わかりにくいですね。

雄花は葯がしっかりついています。


見分ける部分も小さいので、
注意して見比べてください。




posted by mulberry at 08:35| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

ムニンゴシュユ落花(雄株の花)

DSCN5010.JPG


4/10  旧3/18  曇り


ムニンゴシュユ(ミカン科・固有種)は
雌雄異株。

雄株の花(雄花)の落花を見つけました。
花は高い場所で咲いていました。

花の基本的な形は
ほぼ雌花と同じ。

花は白(薄緑がかる)4弁、
おしべ4、めしべ1。

わかりやすい雌花との違いは
めしべの部分。

雌花は柱頭が出ていますが、
雄花はそれがありません。


本種は個体数が少なく、
花が低いところで咲いているのを、
なかなか見つけることができません。

posted by mulberry at 08:10| 東京 ☁| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月09日

シマギョクシンカ花

DSCN4925(1).jpg


DSCN4923(1).jpg


4/9   旧3/17  曇り


シマギョクシンカ(アカネ科・固有種)の花が
咲いていました。

芳香もあります。

低木性ですが、
あまり陽がささないような樹下にあることが多いです。

花は半球状の集散花序に、
まとまってつきます。

花が盛りの頃に見ると、
白い半球状に見えます。

1つの花は白5裂、おしべ5、めしべ1。
めしべの花柱は棍棒状です。

林内でひっそり生えていて
芳香で気づくときもあります。


posted by mulberry at 08:33| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月07日

ムニンゴシュユ雌花(雌株の花)

DSCN4953(1).jpg



DSCN4950(1).jpg

ムニンゴシュユ(ミカン科・固有種)の花が咲いています。

花の写真撮るために
ちょっと木登りしました。

本種は個体数も少なめで、
なかなか低いところの花を見つけられません。

雌雄異株で、この株は雌株。

花はかなり小ぶりで、白(薄緑がかる)4弁、
おしべ4、めしべ1(柱頭4裂)。

雌株の花(雌花)は
めしべの柱頭がしっかりのびています。

他の特徴として、
葉が3出複葉、木肌が黄色っぽいなどがあります。

分布は父島・兄島のみのようです

ムニンゴシュユ、
漢字で書くと無人呉茱萸。


posted by mulberry at 08:10| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年04月05日

クロトンノキ雄花と雌花

DSCN4920(1).jpg
雄花


DSCN4922(1).jpg



DSCN4918(1).jpg
雌花




クロトン(トウダイグサ科・外来種)の
雄花・雌花が咲いていました。


本種は雌雄同株ですが、雌雄異花、
雄花と雌花は花序ごとに異なっています。

花は穂状花序に複数つきます。


雄花には
花弁5-6、や萼片5-6があり、おしべ多数です。

雌花は、花弁や萼片がなく、
めしべの子房が膨らみ、先は4裂(数は変異あり)です。


クロトンノキ、
クロトン、ヘンヨウボクなどともいわれています。
posted by mulberry at 10:02| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

シマモチ雄花

DSCN4899(1).jpg

DSCN4896(1).jpg



シマモチ(モチノキ科・固有種)は
雌雄異株。

この写真は
雄株の花(雄花)です。

花は白(乳白色に近い)4弁、
おしべ4、めしべ1です。


雄花と雌花とも
おしべ、めしべはついています。

柱頭の大きさの違いが顕著で、
雄花は小さく緑で、
雌花はしっかり膨らみ黄身がかっています。

また雄花は咲いてすぐだと
おしべにしっかり花粉がついています。


近縁種にムニンモチがありますが、
この2種を同定するのは難しいです。
(同種とする見方もあります)


posted by mulberry at 08:32| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする

2020年03月23日

ムニンハマウド花

DSCN4802.JPG


DSCN4799.JPG


DSCN4800.JPG


3/23  旧2/29  曇り

父島列島、母島列島の海岸付近に自生する
ムニンハマウド(セリ科・固有種)。

父島列島では
父島のみのようです。

ヤギの食害を受けやすい植物です。

ヤギが野生化していた時代に
弟島や兄島は全滅したのかもしれません。
(勝手な仮説です)

ノヤギのいる父島では、
個体数はかなり少ないです。

この写真は植栽地のものです。

半球状の花序から
小花が多数ついています。

花は白、5弁で、
おしべ5、めしべ1です。

明日葉に似ていますが、
食用にはなりません。残念。

posted by mulberry at 07:29| 東京 ☀| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする