2006年12月24日

小笠原島かるた「し」


CIMG8125si.JPG「し」白い砂 アーチもあって カメも来る
           :南島

父島の南西やや沖合いに位置する南島。

南島やその周辺の地質は石灰岩で、
珍水カルスト地形となっている。

陸の部分は侵食による尖った地形のラピエや、
大きくくぼんだドリーネなどが見られる。

現在、南島珍水カルスト地形として
東京都の天然記念物に指定されている。
さらに、南島は国立公園特別保護地区で、
周りの海域は海中公園ともなっている。

東京都では、南島の上陸に関して、
東京都自然ガイドの同行など、ルールを定めている。

余談だが、
このかるた制作に当たり、
サンプルとして作った詩がこれである。
ということで僕作。

詩の通り、南島内部は白い砂地で、
外洋とつながる大きなアーチが特徴的。
そのアーチを通って、アオウミガメも産卵上陸する。

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2006年12月22日

小笠原島かるた「さ」


CIMG6736sa.JPG「さ」珊瑚の海から贈り物 地層に残る 大型有孔虫
          :貨幣石

母島の御幸之浜などでは、
500円玉くらいの貨幣のような化石が地層に残り、
露出している。

この化石を貨幣石といい、
かつて、海底に住み着いていた大型有孔虫の死骸
である。

御幸之浜付近は
国立公園特別保護地区に指定されている。

さらに海域も海中公園に指定され、
珊瑚がよく発達している。
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2006年12月20日

小笠原島かるた「こ」

「こ」 こぶのき ウドノキ ラピエ セキモンノキ
       :石門

石門は
母島の北部、石門山北東部の台地上のエリアである。

ここは石灰岩の地質の上に、湿性高木林が生育し、
父島・母島でのなかでも数少ない原生的な場所である。

そんな中、
大きなシマホルトノキ(こぶのき・写真)や
ウドノキが育ち、
石門地区独特の固有種である
セキモンノキやセキモンフウライソウもある。

石灰岩の地質が、風雨での侵食によって、
とがった地形のラピエとなっている。

現在、この地区はルールが定められ、
東京と自然ガイドの同行が義務付けられている。



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小笠原島かるた「け」


CIMG1247ke.JPG「け」けが・病気 急いで運び 命を救う
     :救難飛行艇・救難ヘリ

小笠原では
命に関わる緊急の病気やけがの場合に、
海上自衛隊の救難飛行艇および救難ヘリによって
内地への搬送が行われる。

父島では、
日中は救難飛行艇が、羽田空港に向かい、
そこから都内の病院などへ。

父島の夜間および母島では
救難ヘリが硫黄島に向かい、
さらに救難飛行艇などが引き継ぐ。

いずれも、
内地の医療機関に到着までは長時間かかる。

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2006年12月19日

小笠原島かるた「く」


CIMG0032ku.JPG「く」黒い目元 さえずり遊ぶ 村の鳥
            :ハハジマメグロ

メグロは小笠原の固有種で、
国の特別天然記念物に指定されている。
また小笠原村の鳥にもなっている。

母島列島の母島、向島、妹島のみに
ハハジマメグロが生息する。
かつてはムコジマメグロもいたが、絶滅した。

メジロよりやや大きく、尾も長く、
眼の周りの黒い三角模様が特徴。

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2006年12月15日

小笠原島かるた「き」


CIMG9231ki.JPG「き」キクの仲間 母島では 樹になるよ
         :ワダンノキ

小笠原には、木性となるキク科植物が
ワダンノキ・ユズリハワダン・ヘラナレンと3種あり、
その中でも、
ワダンノキは樹高が5Mくらいにもなる樹である。

母島列島にのみ自生する固有種で、
キク科の中でも、ワダンノキ属は、
小笠原固有属である。

乳房山遊歩道沿いでは
標高の高いところに何本か見られる。
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2006年12月13日

小笠原島かるた「か」

「か」環礁に ぽつんと島が 日本最南端
         :沖ノ鳥島
沖ノ鳥島は小笠原村に属する、
日本最南端の島で、無人島。

環礁の中にぽつんと小さな島(岩)が2つあるだけで、
人が定住できるような島ではないが、
広大な排他的経済水域を保持できる意義は
とても大きい。

この島は1931年に、内務省告示第163号により、
日本領土とし、東京府小笠原支庁の管轄とされた。

ちなみに、
日本最東端も小笠原村の島、南鳥島。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E3%83%8E%E9%B3%A5%E5%B3%B6

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2006年12月12日

小笠原島かるた「お」


CIMG4972o.JPG「お」おが高の 夏の体育は 前浜で
      :ウィンドサーフィン

都立小笠原高校(おが高)では、
6-10月にかけて、体育の授業として、
大村海岸(前浜)でウィンドサーフィンが行われる。

国内では、数少ないのではないだろうか。

高校の体育で、マリンスポーツができるなんて、
プールもなかった高校(水戸一高)を
卒業の僕としては、
うらやましいかぎりだ。

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2006年12月10日

小笠原島かるた「え」 

CIMG1130.JPG


え:江戸時代 アメリカ生まれ 島の父
            :ナサニエル・セーボレー

1830年、ハワイから欧米人5人と現地人の計20数名が、
小笠原に定住をはじめた。

欧米人5人のうち、
1853年ペリー来航のころまでに、1人だけ生き残り、
リーダーとなっていたのが、
ナサニエル・セーボレーである。

墓碑によると、アメリカのブラッドフォード生まれ、
1874年4月10日死去、享年80歳。

彼の墓は、東京都有形民族文化財に指定。
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2006年12月09日

小笠原島かるた「う」 


D01u.jpgう 海の中 いっしょに泳げる 人気者
  :ミナミハンドウイルカ

小笠原で、ドルフィンスイムといえば、
このイルカである。

小笠原の沿岸で生息していて、
年間を通して見られるが、
泳ぐにはやはり夏の時期がおすすめ。
冬場は海況がやや悪いので、見つけにくくなる。

群れのサイズは1-30頭以上までいろいろだが、
平均すると10頭くらいの群れで泳いでいる。

南島付近の水深10-20m程度の砂地が
比較的よく見つかるポイントの1つ。
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2006年12月08日

小笠原島かるた「い」

いつまでも 親しみ守ろう 自然と文化
        :エコツーリズム

小笠原村では、
エコツーリズムを機軸とする観光をすすめている。

エコツーリズムは
自然・文化を保全・保護しつつ、活用を図り、
地域振興につなげていく観光スタイルである。

自然・文化の活用では、
ルールやマナーにのっとり、
ガイドが解説をしていくエコツアーが実施される。

CIMG0303i.JPG
小笠原村ではエコツーリズム協議会と、
4つの作業部会が設立されている。
今後、ルール・ガイド制度部会で、
陸域のルール作りの検討が行われる予定。
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2006年12月07日

小笠原島かるた「あ」

あ 赤い花 春が来たのを 知らせてる    
           
                :デイコ

島名はビーデビーデ。
例年、正月頃より、ぽつぽつ花をつけ始める。
盛りは3-4月。
この木はマメ科落葉樹で、
花をつけてから新芽が出る。

CIMG0077a.JPG大木になる。


http://www.h2.dion.ne.jp/~mulberry/sub4-20.htm
posted by mulberry at 15:07| Comment(0) | 島かるた | 更新情報をチェックする