僕が読んだのは
文芸春秋の単行本で、昭和52年(1977)11月初版発行です。
伊藤整一は、開戦時、軍令部次長で、
最期は、戦艦大和と運命をともにした第二艦隊司令長官です。
没後、海軍大将に。
著者は大和に少尉として搭乗し、
生き延びた人物です。
「戦艦大和ノ最期」を書いています。
伊藤整一の生涯というタイトル通り、
しっかりと生涯が描かれています。
正論を通す人だったようです。
大和乗船時のことばかりに
ページをさいているわけではありませんが、
読者としてはとても気になるところです。
伊藤は、連合艦隊が決めた、
大和による特攻攻撃に、反対しました。
しかし、
死んでくれと言われて、納得したそうです。
攻撃が失敗し、敗色濃厚のときは、
独自の判断を可とするということに確認を取って。
大和出撃に対峙した
アメリカ軍の現場の司令長官はスプルーアンス大将。
伊藤とスプルーアンスは
伊藤が駐米中、親交ががあったそうです。
皮肉なものですね。
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