はだしのゲン 全10巻
「はだしのゲン」コミック10巻、初めて読みました。
第1巻では
終戦末期の様子から始まり、原爆投下の様子が描かれています。
以降、原爆や戦争で苦しむ人たちが描かれ、
その中でゲンは力強く生きていきます。
第10巻で
ゲンが中学を卒業し、恋をし、最後に東京に出るところで終わります。
全編通して
反原爆、反米、反戦、当時の為政者や昭和天皇への責任追及に貫かれています。
被爆者への差別や朝鮮人への差別なども
厳しい表現で描かれています。
暴力に関してはかなり頻繁に登場します。
ゲン自身も相当暴力をふるっています。
暴力に関しては
一部を除き、それほど批判的であるようには思えませんでした。
(普通だったからですかね)
このコミックは
原爆の悲惨さを描いていることは間違いないです。
当時の日本の為政者や昭和天皇の責任を追及しているところに
真骨頂があるように思えます。
確かに
昭和天皇が戦争の最高責任者であったことは間違いないのです。
でも
マッカーサーは戦犯にはしませんでした。
天皇であり続けることを求められた昭和天皇だったのです。
なので昭和天皇は
戦後はずっと背負われたいたものがあるんだと思います。
http://www.choubunsha.com/products/9784811304007.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%B3
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