2013年09月27日

「明暗」(夏目漱石)

101019.jpg


「明暗」は
夏目漱石死去にともなう絶筆で、未完の小説です。
http://www.shinchosha.co.jp/book/101019/

未完というのがわかっていて、しかもかなり長いので、
今まで読むのをためらっていました。


主人公は会社員の津田由雄。
病気治療のため入院します。

主な登場人物は
妻のお延、妹のお秀、友人の小林やよく付き合いのある人たち。

金銭工面にや夫婦関係における葛藤・苦悩が
それぞれとの会話を通して描かれています。
(そんなに悩むことかなかなとは思いましたけど・・)

そして後半は
お延と結婚する前に付き合っていた清子が重要な役割を担います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%9A%97

津田は静養を兼ねて清子のいる温泉場に行きます。

そして出会い、会話が進む中、
小説はそこで途絶えます。


さてその後どうなるか?
天国の漱石のみぞ知る。
あるいはまだ決まっていなかったか?

タイトルが「明暗」です。
何が明で、何が暗なのか?
完結していれば見えたのでしょうね。

posted by mulberry at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする
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