「明暗」は
夏目漱石死去にともなう絶筆で、未完の小説です。
http://www.shinchosha.co.jp/book/101019/
未完というのがわかっていて、しかもかなり長いので、
今まで読むのをためらっていました。
主人公は会社員の津田由雄。
病気治療のため入院します。
主な登場人物は
妻のお延、妹のお秀、友人の小林やよく付き合いのある人たち。
金銭工面にや夫婦関係における葛藤・苦悩が
それぞれとの会話を通して描かれています。
(そんなに悩むことかなかなとは思いましたけど・・)
そして後半は
お延と結婚する前に付き合っていた清子が重要な役割を担います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%9A%97
津田は静養を兼ねて清子のいる温泉場に行きます。
そして出会い、会話が進む中、
小説はそこで途絶えます。
さてその後どうなるか?
天国の漱石のみぞ知る。
あるいはまだ決まっていなかったか?
タイトルが「明暗」です。
何が明で、何が暗なのか?
完結していれば見えたのでしょうね。
【関連する記事】
- 「マンボウのひみつ」(澤井悦郎)
- 「21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 」( ユヴァル・ノア・..
- 「富士山はどうしてそこにあるのか」( 山崎 晴雄)
- 「「昭和天皇実録」を読む」 ( 原武史)
- 「宇宙に「終わり」はあるのか」( 吉田 伸夫)
- 「宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学」(半田利弘)
- 「知識ゼロからの植物の不思議」( 稲垣栄洋)
- 「村上春樹にならう「おいしい文章」のための47のルール」(ナカムラクニオ)
- 「オリジン・ストーリー 138億年全史」( デイヴィッド・クリスチャン)
- 「図解 古事記と日本書紀」(森村宗冬)
- 「決定版 日本書紀入門」(竹田恒泰・久野潤)
- 村の女たち(瀬川清子)
- 「世界一訪れたい日本のつくりかた 新・観光立国論〈実践編〉」(デービッド・アトキ..
- 「経済成長なき幸福国家論」(平田オリザ・藻谷浩介)
- 「空港&飛行場の不思議と謎」( 風来堂)
- 「江戸300藩「改易・転封」の不思議と謎」( 山本 博文)
- 「嘘と正典」(小川哲)
- 「敗者の生命史38億年」( 稲垣 栄洋)
- 「海は甦える(第一部~第五部)」(江藤淳)
- 「世界史を大きく動かした植物」( 稲垣 栄洋)