
サブタトルは
「人口減少社会の成長戦略」。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167431143
これからの人口減少社会、
普通に考えれば、右肩上がりの成長路線はありえないはず。
日本には過去にそういう時代があったのです。
それが江戸時代後期。
人口が増えない時代だったのです。
江戸時代後期は、
借金を抱え、疲弊した地域・藩があちこちにありました。
二宮金次郎は
小田原藩からゆだねられた桜町領を
しっかり再建しました。
金次郎の地域再建のキーワードとしては
「分度」(収入に見合う支出)、
「推譲」(借金の返済ののち払う冥加金)
「権限の委譲」、「ヤル気の喚起」などです。
著者・猪瀬直樹氏は
この二宮の思想を現実に実行する立場に立っています。
東京都の財政を任されています。
つまり東京都知事です。
猪瀬氏の手綱さばきを、この本片手に、
しかと見定めたいと思います。
成功を祈ります。
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