
僕は水戸で中学・高校時代を過ごしました。
しかも高校(水戸一)はかつてお城があった場所。
でもそのころ水戸藩のこと、水戸光圀のことなど
何も知らず、知ろうともしませんでした。残念。
水戸光圀といえば
水戸黄門というくらいしか知りませんでした。
そこで改めて「光圀伝」です。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201108000281
光圀の人生が描かれています。
光圀とは隠居してからで、それまでは光國でした。(読みは同じ)
水戸藩は江戸常勤ですから、人生のほとんどは江戸です。
光圀は水戸藩2代目藩主。
彼は存命の兄がいるにもかかわらず世子(世継ぎ)となりました。
悩んだ末に彼が見つけた義は
兄の息子を光圀の世子とすること。
つまり3代目とすること。
人生をかけた義でした。
物語の終盤では、
光圀が隠居となってから義のため人を殺す場面も。
水戸藩大老・紋太夫の動きは義がないとして、
義のために殺します。
義に生きた光圀。
そして最後は
光圀も死者の列に加わります。
登場人物には
宮本武蔵や渋川春海(天地明察の主人公)なども登場し、
物語に花を添えています。
700ページ以上で読みごたえがあります。
天地明察
http://blogs.dion.ne.jp/mulberry/archives/9619711.html
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