2012年09月28日

「光圀伝」(冲方丁)

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僕は水戸で中学・高校時代を過ごしました。
しかも高校(水戸一)はかつてお城があった場所。

でもそのころ水戸藩のこと、水戸光圀のことなど
何も知らず、知ろうともしませんでした。残念。

水戸光圀といえば
水戸黄門というくらいしか知りませんでした。



そこで改めて「光圀伝」です。
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201108000281
光圀の人生が描かれています。

光圀とは隠居してからで、それまでは光國でした。(読みは同じ)
水戸藩は江戸常勤ですから、人生のほとんどは江戸です。

光圀は水戸藩2代目藩主。
彼は存命の兄がいるにもかかわらず世子(世継ぎ)となりました。

悩んだ末に彼が見つけた義は
兄の息子を光圀の世子とすること。
つまり3代目とすること。

人生をかけた義でした。


物語の終盤では、
光圀が隠居となってから義のため人を殺す場面も。

水戸藩大老・紋太夫の動きは義がないとして、
義のために殺します。

義に生きた光圀。


そして最後は
光圀も死者の列に加わります。


登場人物には
宮本武蔵や渋川春海(天地明察の主人公)なども登場し、
物語に花を添えています。

700ページ以上で読みごたえがあります。

天地明察
http://blogs.dion.ne.jp/mulberry/archives/9619711.html
posted by mulberry at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする
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