長いタイトルの本です。笑。
http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1309-2.htm
著者はタイトルにも出てくる藻谷浩介氏と山崎亮氏。
藻谷氏は「デフレの正体」の著者ですね。
http://blogs.dion.ne.jp/mulberry/archives/10111981.html
本書は2人の対談がベースとなっています。
両人ともジャンルは違いながらも
それぞれ地域に関わるお仕事をしていて、現場も熟知されています。
まえがきで藻谷氏は
「経済成長の必要性自体を否定する本ではありません」
読者として期待しているのは
「この国の隅々で暮らす普通の常識人」です。
僕はこの本をぜひ地方の首長・議員の方に読んでいただき、
目からウロコを落としてほしいと思います。
(小笠原ももちろん同様です)
この本では豊かな町の代表格のような感じで
隠岐諸島海士町などが紹介されています。
一方データを使いながら、
事実として日本の経済の強い現状も説明があります。
日本が赤字の国は
スイス・フランス・イタリアなど。
つまり
うらやましいようなブランド力のある国。
日本が次に目指すべきは
地域のブランド力をもっともっと高めること。
デフレだとか、給料が上がらないとか何とか言っても、
日本は便利で豊かな国であるのは間違いありません。
しかし本当の豊かさは、
経済指標では計れないところにあるのかもしれません。
小笠原に住んでいると、実感としてよく分かります。
そのあたりをうまく組み込んで
地域の政治家の方も力を発揮していただきたいですね。
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