
3/26 旧3/3 はれ
サブタイトルは「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
http://www.mishimasha.com/books/koakinai.htm
「小商い」そのものについて論じているわけでなく、
「小商い」を商う姿勢で書かれた本です。
「小商い」は
震災から復興のひとつのヒントになるのではないだろうかと
著者は述べています。
本書は
現代を特徴付けるいくつかの異なった要素が
「小商い」という言葉に収斂してゆくまでの物語的エッセイです。
小商いというテーマで、
国民経済、必然化論、おとな論を展開しています。
キーワードを取り上げると、
ヒューマン・スケールの復興
欲望の行き着く先が現代のテクノロジー社会、グローバル資本主義
立ち止まることが必要 立ち止まるには勇気が必要
老いのプロセスは誰にも平等 誰も空けられない
足るを知る生き方が未開社会の狩猟民の経済
原子力の一番根本的な問題はヒューマン・スケールからかけ離れたすぎた問題系
楽しむために生きる時代への舵を切ったのが余暇の出現
本来の価値は生産者と消費者が共同して作り上げるもの
大量消費、大量生産の時代が続くという考えは根本的に無理がある
野生と富はトレードオフの関係
日本が急速に成長する最大の条件は若かったこと
金が存在することで本来の問題が微妙に別なものに取って換わる
小商いは野生の智恵で時代を生き抜く形式
人は意志していることと違うことを実現してしまう
国民経済と企業の経済はもともと異なる原理
経済成長しなければならないという強迫観念。
経営規模としてはむしろ小なるを望む
「小商い」は本来責任がない「いま・ここ」に責任を持つ生き方
この国が生き延びるには経済を縮小均衡させるしかない
小商いは存続し続けることが拡大する事に優先
もっとも大切なのは企業のフルメンバーが顧客に向けて価値を送り届けること
小商いとは送り手と受け手を直接的につないでいけるビジネス
最後に
小商いという言葉はヒューマン・スケールの日本語訳。
(ネタ書きすぎかな)
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