2012年02月01日

「日本版白熱教室 サンデルにならって正義を考えよう」(小林正弥)

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正義ってなんだろう。

正義の味方という表現は、
勧善懲悪のテレビ番組・マンガなどではよく出てきましたね。

でも本当に正義って考ええると、
よくよく考えたことがなかったですね。

著者は千葉大学で対話型講義を行っています。

この本はその中でも、
テレビ番組で放送された部分の4回を元にしています。

http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166608164

テーマは多岐にわたります。
原爆、ホリエモン、イラク人質問題、尖閣ビデオ流出事件などなど。

正義の立場(生徒の立場でもある)は3つ。
1.福利型正義論・・最大多数の最大幸福
  (功利主義)    
2.自由型正義論・・自由や尊厳を中心に考える
  リバタリアニズム・・所有権や市場経済を重視
  リベラリズム・・一定程度の福祉を正当化
3.美徳型正義論・・善や美徳の観点から考える
  (コミュニタリアニズム)

それぞれの議論をそれぞれの立場から
生徒が論じています。

それぞれの議論に対して先生(教授)は
あえて結論を出していません。議論の総括はしています。

それを読みながら、自分の考えもよく考えつつ・・
でもそれを整理して人に伝えるのは難しいですよね。
いい勉強になりました。

さて僕の立場は・・。
2と3のミックスで、題材により変わるといったところでしょうか。
もっときちんと考えてみる必要がありますね。
posted by mulberry at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする
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