
11/13 旧10/18 はれ
世に棲む日日は全4巻の小説です。
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167663063
幕末の長州が舞台。
始まりは吉田松陰からです。
2巻で吉田松陰から高杉晋作にバトンタッチし、
3、4巻は完全に高杉物語。
吉田と高杉、どちらも狂の人。
しかし
吉田は思想の人、高杉は行動の人。
高杉は革命を起こそうと行動。
しかし、親や藩主には律儀な一面も。
高杉のなんだか笑ってしまえるエピソードもあります。
箱根の関所破りや母親・妻が下関に来てしまうことなど。
高杉の行動はスムーズにいったわけではありません。
途中には表舞台から消えて時期もあります。
そのことで殺されずにすんだため結果的にはよかったのかもしれません。
小説は
藩内クーデターが成功しつつある中で、高杉の死で終わります。
もう少し生きて、その先が読みたかったな。
吉田も高杉も短すぎる人生でした。
高杉晋作、辞世「おもしろき こともなき世を おもしろく」
下の句・望東尼「すみなすものは 心なりけり」
ここからこの小説のタイトルがつけられました。
こういう人はあこがれますね。
僕は好きになりました。
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