2011年05月10日

昭和16年夏の敗戦(猪瀬直樹)

実際に日本が降伏したのは昭和20年8月です。

昭和16年夏は
総力戦研究所による「日米戦日本必敗」という結論が出た時期です。

だから「昭和16年夏の敗戦」なのでしょう。
http://www.chuko.co.jp/bunko/2010/06/205330.html

この本では
東條英機と総力戦研究所とが絡み合いながら描かれています。

東條氏の言動・思想については他にも語られる本が多くあります。
なので僕もそれなりに知っていました。

しかし、
総力戦研究所というのをしっかり書かれている本を読むのは
これが初めてです。

組織にしがらみのない研究所員が模擬内閣を構成し、
与えられた課題に対して最終的な結論が
「日米戦日本必敗」です。

これをそのままほんとうの政府が採用していたら
戦争はなかったかもしれません。

しかし世の中には空気やしがらみがたくさん。
そのまま戦争に突入。
結果は研究所の結論通りに。

猪瀬氏は文庫本の巻末対談で、
「日本の意思決定に欠けているのは、今も昔も、ディテールの積み重ね」
「この作品でディテールを積み重ねれば
 真実にたどりつくという希望を語りたかった」 と述べています。

そのあたりは彼の生き様にも現れていると思います。

http://www.chuko.co.jp/bunko/2010/06/205330.html
205330.jpg
posted by mulberry at 10:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 面白そうです。読んでみよう!!。
Posted by 小牧夏絵 at 2011年07月12日 00:09
副社長さんの本ですから必読?(笑)

きちんと総力で現状分析できていたところでは
勝てっこないことがはっきりとしていたのですね。

震災後の日本は、
総力できちんと分析できているかやや?
Posted by マルベリー at 2011年07月12日 07:46
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