2010年12月10日

阿川弘之「米内光政」


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この本を読むのは始めてなのですが、
実は思い出深い本です。

もう30年ほど前の話で、
単行本で発売されていたころです。
父親の誕生日のプレゼントとして買いました。

そのころから軍人というのは知っていました。

軍人の生き様が書かれた本を読むのは
この本が初めてかもしれません。

米内光政氏は、
戦前・戦中に、海軍や政府の中枢にいながら、
戦犯指名されていません。

開戦前、常に戦争に反対していたからです。
そして、戦時中は隠居状態。
戦争末期にまた担ぎ出され、終戦工作。
昭和天皇からも信任を得ていました。

米内氏は、現場を多く経験し、
大局や本質を常に考えていた人です。
非常に無口な人物として描かれています。

言葉煮出さない分、
わかりにくい指導者であったのかもしれません。
意を汲むのが部下は大変だったでしょうね。

そのあたりが
米内氏の評価が分かれる所だったのかもしれません。

でも僕はすごい人だと思いました。
うちの父はこの本を読んでどう思ったのでしょうか。

次は
山本五十六、井上成美を読んでみたいです。

http://www.bk1.jp/product/02269940
http://www.shinchosha.co.jp/book/111006/

posted by mulberry at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする
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