2007年11月13日

ウチダシクロキの危機的状況

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11/13 旧10/4 はれ、涼しい

小笠原にはハイノキ科ハイノキ属の植物が3種あり、
ウチダシクロキは父島の乾性型小低木林に
生育します。
すでに絶滅危惧ⅠA類(CR)となっています。


そろそろ花期と思い、とある自生地に行きました。

そこは10本程度しかなく、
花をつけているのは2本だけでした。
昨年の結実があるのは1本だけでした。

はじめその場所に行った時は10年ほど前で、
もっと本数もあり、
咲いている個体も多かったのです。
年々枯れる個体が出て減っています。

理由ははっきり分かりませんが
あまり人が行く場所ではないので、
人為的な影響はまずないと思います。

他の場所の個体を入れても
たぶん50本もないかもしれません。

先日のオガサワラグワの講演会で、
160本程度の個体しかないということでしたが、
このウチダシクロキはそれ以上に危機的状況です。

この樹種も
今後積極的に保護対策が必要ですね。

posted by mulberry at 13:34| Comment(0) | 植物 | 更新情報をチェックする
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