2020年04月27日
オキナワテイカカズラ花
4/27 旧4/5 曇り
オキナワテイカカズラ(キョウチクトウ科・広域分布種)の花が
咲き始めました。
花冠は乳白色5裂で、
裂片は少しねじれ、プロペラのような形になっています。
おしべ・めしべはほとんど見えませんが、
筒部の中でおしべ5、めしべ1です。
葉はツヤツヤしていて、濃いめの緑です。
本種は
かつて固有種とされていた時期もありました。
のちに、テイカカズラと同種という見解になりました。
さらに、現在は、
オキナワテイカカズラと同じということになっています。
ちなみに
和名は漢字では沖縄定家葛です。
定家は藤原定家の定家です。
2020年04月26日
オガサワラクチナシ花
オガサワラクチナシの花
4月下旬になり、
オガサワラクチナシ(アカネ科・固有種)が開花しました。
まだほんの咲き始めです。
花は芳香があります。
盛りの時期にあると、周辺にも漂います。
花冠は白、5-7裂で、
裂片は平開し、よく目立っています。
花冠裂数は5-7とばらつきがありますが、
実際には6が普通です。
おしべは花冠裂数(5-7)と同じ、めしべは1(柱頭2裂)です。
花期が終わって、
幹と葉だけになると目立たない樹です。
葉は光沢があり、先端が少し尖っています。
葉に注目すれば、
樹種の特定がしやすいかと思います。
かつて、
花は香料に、果実は食用の黄色染料として利用されたそうです。
オガサワラクチナシ、
漢字で書くと、「小笠原梔子」です。
2020年04月25日
時雨滝上
2020年04月24日
シロトベラ、雌株の花(雌花)
2020年04月23日
赤い果実が鈴なりのジュズサンゴ(南島)
南島西尾根南部で
爆発的に広がるジュズサンゴ(ヤマゴボウ科・外来種)
この広がりが
目立ってきたのは近年のことです。
もともとクサトベラの群生地で、
その下で密かに増やしつつあったのでしょう。
台風でクサトベラの葉が落ち、明るくなって、
一層、勢いがついているように感じます。
本種は
多年草ないしは小低木です。
南島の外来種草本はほとんど一年草なので、
抜かなくてもその年のうちに枯れます。
しかし、本種は多年草ないしは小低木で、
抜かない限りいつまでも出ています。
果実は小ぶり(直径5mm以下)な液果で
花序に鈴なりに大量につけます。
これが落ちて、斜面を転がって、
さらに分布を広げていきます。
困ったものです。
ちなみに、
小笠原には明治時代に入ったようです。
2020年04月21日
実質、入島制限になっている南島
南島サメ池のネムリブカ
紅葉・落葉進むモモタマナ
2020年04月19日
シマカモノハシ
時雨山
崖地で逆さのタコノキ
2020年04月17日
奥村、藤森図高墓
4/17 旧3/25 晴れ
奥村咸臨丸墓地にある
藤森図高(藤森圖高)墓。
https://www.soumu.metro.tokyo.lg.jp/01soumu/archives/0701syoko_kara06.htm
この墓地は、返還後、
雨水対策でかさ上げした場所日、まとめて設置されています。
明治14年(1881年)6月18日、享年36歳。
病死です。
死因に直接言及しているものはなく、
肺炎を併発というのはありました。
もとは政府の役人として来島、
小笠原が東京府に移管された時(明治13年11月)、
初代所長が藤森氏でした。
所長としての在任期間は
わずか半年ほどでした。
なお図高の読みは正確には伝わっていません。
「とこう」と音読みで読んでいます。
墓では
図の部分は「圖」となっています。
2020年04月16日
「富士山はどうしてそこにあるのか」( 山崎 晴雄)
富士山はどうしてそこにあるのか 地形から見る日本列島史;チケイカラミルニホンレットウシ (NHK出版新書 584 584) [ 山崎 晴雄 ] - 楽天ブックス
2019年5月発行、
「富士山はどうしてそこにあるのか」( 山崎 晴雄)。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000885842019.html
このタイトルでは
誤解を受けるかもしれません。
本書は
富士山のことだけの内容ではありません。
全8章のうち
2章のタイトルが本書のタイトルです。
富士山、リアス海岸、関東平野、霞ケ浦、
瀬戸内海、活断層、八郎潟など、
国内の代表的な地形に着目して解説しています。
ブラタモリファンの皆様なら
地形地質の面白さ、よくわかると思います。
赤旗山、2つの峰
2020年04月15日
三角点のある巽崎
三角点
先端部
天之浦山方面
天之浦
西海岸
鯨﨑方面
巽崎の上
遠方から巽崎方面
4/15 旧3/23 晴れ
父島南東部に位置し、
半島のようになっている巽崎。
半島部は
標高150m以上の台地状になっています。
巽崎には三等三角点があります。
標高175.8(176)mです。
戦時中、巽崎先端部には軍事施設があり、
そこに至る軍道が整備されていました。
今は斜面が崩れていて、
まったく道の名残のない部分もあります。
そこは歩くのすら、
危なっかしい状態になっています。
現在、
観光ではこのエリアに行くことはできません。
僕も
過去にわずかにしか行ったことがありません。
道が整備されいたら、
巽湾を見下ろす展望がとてもいい場所です。
父島最南端の場所でもあります。
2020年04月14日
イワザンショウ、雄株の花
映えるカエンボクの花
4/14朝、大しけの海
2020年04月13日
「「昭和天皇実録」を読む」 ( 原武史)
「昭和天皇実録」を読む (岩波新書) [ 原武史 ] - 楽天ブックス
2015年9月発行、
「「昭和天皇実録」を読む 」( 原武史)
https://www.iwanami.co.jp/book/b226348.html
本書はタイトルの通り、、
「昭和天皇実録」を読みこんだ著者が
4つの時期わけて解説したものです。
実際には読み込むといっても、
1万ページを超える膨大な量です。
実録は
一時資料と回想録が典拠となっています。
4つの時期ですが、実際には5章立てで、
明治、大正、戦前・戦中、占領期、独立回復期に分けています。
明治期は幼少期の家庭環境、
大正期は和風と洋風のはざまで、
戦前・戦中期は実母との確執、
占領期は退位か改宗収か、
独立回復期は象徴天皇制の定着という
テーマに沿って書かれています。
注目すべき点は
「祭祀への姿勢、母との確執、戦争責任と退位問題、
キリスト教への接近、天皇と「神」との関係」などです。