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雲の墓標改版 (新潮文庫) [ 阿川弘之 ] - 楽天ブックス
1956年4月刊行
「雲の墓標」(阿川弘之)
http://www.shinchosha.co.jp/book/111002/
海軍予備学生・吉野次郎。
大竹海兵団に入団後の昭和18年12月12日から、
昭和20年6月29日の特攻隊編制に指名される日までを
日記の形で表現。
他者にあてた友人の手紙なども
はさまれます。
最後は7月9日の遺書。
友ににあてた遺書に
「雲こそ我が墓標」という表現があります。
海兵団の訓練からはじまり、
飛行科となり、飛行訓練を繰り返していきます。
彼の最後は特攻です。
戦況がどんどん不利になっていく中、
特攻で出陣する人も次々と出てきます。
予備学生は、本来軍人ではありません。
戦争や海軍に対する批判的な表現は
彼らの正直な気持ちが描かれているんだろうなと思いました。
作品の中で出てきた場所には
僕が戦跡の旅で訪ねた場所がいくつか出てきました。