![300579b.jpg](https://ogasawara-mulberry.up.seesaa.net/image/300579b-thumbnail2.jpg)
著者は1932年生まれで、
終戦時に、平壌にいて、逃げのびてきた経験を持つ。
そういう時代を生き抜いてきた人は
どこかで政府や為政者を信じられない思いがあるのではないのでしょうか。
そして現在の日本において、
僕たちは福島原発でそのことを目の当たりにしています。
登山とは、
上りだけでなく下り終わるまでが登山です。
そして下りこそ、
余裕を持って周りを見回せるものでしょう。
日本は今、成熟の時代を迎えています。
もう上りの時代は終わっています。
つまり下山の時期なのです。
下山すなわち終わりを意味するのではありません。
下山しながら視野を広く取って、
新たな目標を定められれば、また登山が始まるかもしれません。
本の前半は
そんな「下山の思想」が書かれています。
本の後半は下山とからめつつ
「大震災のあと」「ノスタルジーのすすめ」という章になっています。
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=300579